製品開発において「アートワーク」とは、構想から製品化までの
一連の流れの中で、ちょうど中央に位置します。
設計と製造の橋渡し的な役割を持ちます。
よって、設計における回路的なポイントと、
製造上のデザインルールの両方を考慮する必要がある、
とても重要な工程です。
CADの性能アップに伴い、自動配置や自動配線の技術も進歩してきました。
ですが、本当に重要な、細かいケアが必要な部分については
現在でも、人の手で作業が行われています。
人の手が介在するということは、人為的ミス(ヒューマンエラー)と
常に隣り合わせということでもあります。
そこでアートワーク設計者や設計会社は、不具合を防止するため、
独自の基準を設けてチェックを行っています。
アレイでは約150項目に渡るチェックリストを策定し、
案件ごとにチェックを実施しています。
特に不具合が起こりがちな、
部品ライブラリ(部品のフットプリントや極性など)については、
案件の大小に関わらず二名以上によるダブルチェックを行ない、
不具合を防止しています。
また、チェックリスト自体についても、不具合予防、対策の観点から
常に見直しを行ない、今までに40回以上のバージョンアップを行っています。
これらの取り組みは、少数精鋭でアートワークを請け負っている
アレイの強みではないかと自負しています。